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2.熟慮期間の伸長・起算点

2ヶ月前、父の債権者より連絡があり、父に借金があることがわかりました。父が亡くなってからすでに1年以上経過しています。相続放棄できますか。
 はい。可能です。
 たしかに、相続放棄は、相続人が自己のために相続の開始があったことを知った時から3カ月以内(熟慮期間)に家庭裁判所に申述する必要があります。しかし、本件の場合、父の死亡から1年を経過していますが、債務の存在を知ったのが2ヶ月前ですので、あなたに落ち度はなく、父の借金の存在を知らなかった場合、まだ相続放棄の熟慮期間内である可能性がありますので、相続放棄ができる場合があります。
 もっとも、先に述べたように、相続放棄は3ヶ月という期間の縛りがありますので、お早めにご連絡お願いいたします。
 相続財産の存在や内容が複雑で、3カ月の熟慮期間では調査が完了しない場合には、相続放棄の熟慮期間の伸長を裁判所に対して申立します。この期間の伸長申立ては、熟慮期間内にする必要がありますので、お早めにご連絡お願いいたします。

(1)相続放棄の熟盧期間

 相続放棄は、相続人が自己のために相続の開始があったことを知った時から3カ月以内(熟慮期間)に家庭裁判所に申述する必要があります。

 

(2)熟慮期間の起算点

 3カ月の熟慮期間は、被相続人の死亡の事実を知り、それによって自分が相続人になったことを知った時から起算します。しかし、この規定を厳格に解釈すると、相続人にとって過酷な結果となる場合があります。そこで、被相続人の相続財産(債務等)を知らないことにつき相続人に相当の理由がある場合については、その相続財産を知った時から起算すると解釈されています。

 「熟慮期間は、相続財産が全く存在しないと信じたためであり、かつ、このように信ずるについて相当な理由がある場合には、相続人が相続財産の全部若しくは一部の存在を認識した時又は通常これを認識しうべかりし時から起算するのが相当である」(最高裁判決昭和59年4月27日)。

 

(3)熟盧期間の伸長

 相続財産の存在や内容が複雑で、3カ月の熟慮期間では調査が完了しない場合があります。そこで、相続人を含む利害関係人または検察官の請求によって、家庭裁判所の審判によって熟慮期間を伸長することができます。ただ、この期間の伸長申立ては、熟慮期間内にする必要があります。

お気軽にお問い合わせください。 TEL 050-5891-6050 受付時間 9:30 - 18:30(土・日・祝日も可)

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