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2.遺言がないときは、どうなりますか?

2.遺言がないときは、どうなりますか?

私が亡くなった場合、遺言がないときは、どうなりますか?遺言がないことで、何か問題があるのでしょうか?
 相続問題は、多くの場合、“遺言”がないことにより起こります。遺言がないとき、財産をどのように、処分をしたらよいのか、相続人がわからないため、その相続財産の取り合いになるのです。法律上は、遺言がないときは、民法が相続人の相続分を定めていますので、これに従って遺産を分けることになります。

 民法は、例えば、「子及び配偶者が相続人であるときは、子の相続分及び配偶者の相続分は、各2分の1とする。」というように、「抽象的に相続分の割合を定めているだけ」なので、遺産の帰属を具体的に決めるためには、相続人全員で遺産分割の協議をして決める必要があります。しかし、誰でも、少しでも余分に、少しでもよいものを取りたいのが人情なので、自主的に協議をまとめるのは、必ずしも容易なことではありません。また、相続人間の関係がもともと悪い場合ですと、ある一人の相続人が嫌がらせのために、遺産分割協議を成立させないこともあります。遺産分割協議の問題点は、相続人の多数決ではなく、相続人の全員の同意が必要ということです。相続人が多ければ多いほど、遺産分割協議はまとまりにくくなります。

 遺産分割協議がまとまらない場合には、家庭裁判所で、調停又は審判で解決してもらうことになりますが、これも、争いが深刻化して、解決が困難になる事例が後を絶ちません。お互いが弁護士を立てて、何年にも及ぶ時間と何十万、何百万も費用をかけて争ったあげく、ほとんど、相続財産を取得できない結果になることも珍しくはありません。遺言で、例えば、妻には自宅と○万円、長男にはマンションと□万円、二男には別の土地と◇万円、長女には貴金属類と△万円といったように具体的に決めておけば、遺産分割協議が不要ですので、争いを未然に防ぐことができるわけです。

 また、法定相続に関する規定は、比較的一般的な家族関係を想定して設けられていますから、これを、それぞれの具体的な家族関係に当てはめると、相続人間の実質的な公平が図られないという場合も少なくありません。例えば、法定相続では、子は皆等しく平等の相続分を有していますが、子供の頃から遺言者と一緒になって家業を助け、苦労や困難を共にして頑張ってきた子と、そうではなくあまり家に寄りつきもしない子とでは、それなりの差を設けてあげないとかえって不公平ということもあります。 すなわち、遺言者が、自分のおかれた家族関係をよく頭に入れて、その家族関係に最もぴったりするような相続の仕方を遺言できちんと決めておくことは、後に残された者にとって、とても有り難いことであり、必要なことなのです。

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