判例・裁判例

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【判例】婚姻費用分担審判において、夫と民法772条の推定を受けない嫡出子との間の父子関係の存否を審理判断することなく、上記父子関係に基づく夫の扶養義務を認めた原審の判断に違法があるとされた事例(最二小決令和5年5月17日)

目次【最二小決令和5年5月17日】 判事事項 婚姻費用分担審判において、夫と民法772条の推定を受けない嫡出子との間の父子関係の存否を審理判断することなく、上記父子関係に基づく夫の扶養義務を認めた原審の判断に違法があると […]

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【判例】複数の包括遺贈のうちの一つがその効力を生ぜず、又は放棄によってその効力を失った場合、遺言者がその遺言に別段の意思を表示したときを除き、包括受遺者が受けるべきであったものは、他の包括受遺者には帰属せず、相続人に帰属する(最二小判令和5年5月19日)

目次【最二小判令和5年5月19日】 判事事項  1 共同相続人の相続分を指定する旨の遺言がされた場合における、遺言執行者と不動産の所有権移転登記の抹消登記手続を求める訴えの原告適格(消極) 2 相続財産の全部又は一部を包 […]

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【判例】家賃滞納者追い出す契約条項無効(最一小判令和4年12月12日)

1 賃貸住宅に係る賃料債務等の保証委託及び連帯保証に関する契約書中の、賃料等の不払があるときに連帯保証人が無催告にて賃貸借契約を解除することができる旨を定める条項の消費者契約法10条に規定する消費者契約の条項該当性

2 賃貸住宅に係る賃料債務等の保証委託及び連帯保証に関する契約書中の、賃料等の不払等の事情が存するときに連帯保証人が賃貸住宅の明渡しがあったものとみなすことができる旨を定める条項の消費者契約法10条に規定する消費者契約の条項該当性

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【判例】契約上の債務の履行を求めるための訴訟の提起等に係る弁護士報酬を債務不履行に基づく損害賠償として請求することはできない(最三小判令和3年1月22日)

目次【最三小判令和3年1月22日】 判事事項  土地の売買契約の買主は売主に対し当該土地の引渡しや所有権移転登記手続をすべき債務の履行を求めるための訴訟の提起等に係る弁護士報酬を債務不履行に基づく損害賠償として請求するこ […]

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【判例】社債には、特段の事情がない限り、利息制限法の適用はない(最三小判令和3年1月26日)

目次【最三小判令和3年1月26日】 判事事項   社債の発行の目的,募集事項の内容,その決定の経緯等に照らし,当該社債の発行が利息制限法の規制を潜脱することを企図して行われたものと認められるなどの特段の事情がある場合を除 […]

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【判例】遺言書に真実遺言の成立日と相違する日が記載されていた遺言の効力(最一小判令和3年1月18日)

目次【最一小判令和3年1月18日】 判事事項   自筆遺言証書に真実遺言が成立した日と相違する日の日付が記載されているからといって同証書による遺言が無効となるものではないとされた事例 裁判要旨  自筆証書によって遺言をす […]

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【判例】同一の当事者間に数個の金銭消費貸借契約に基づく各元本債務が存在する場合における借主による充当の指定のない一部弁済は,特段の事情のない限り,上記各元本債務について消滅時効を中断する効力を有する(最三小判令和2年12月15日)

目次【最三小判令和2年12月15日】 判事事項  同一の当事者間に数個の金銭消費貸借契約に基づく各元本債務が存在する場合における借主による充当の指定のない一部弁済は,特段の事情のない限り,上記各元本債務について消滅時効を […]

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【判例】 婚姻費用分担審判の申立て後に当事者が離婚した場合における婚姻費用分担請求権の帰すう (最一小決令和2年1月23日)

目次【最一小決令和2年1月23日】 判事事項  婚姻費用分担審判の申立て後に当事者が離婚した場合における婚姻費用分担請求権の帰すう 裁判要旨  婚姻費用分担審判の申立て後に当事者が離婚したとしても,これにより婚姻費用分担 […]

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【判例】被用者が使用者の事業の執行について第三者に加えた損害を賠償した場合における被用者の使用者に対する求償の可否(最二小判令和2年2月28日)

目次【最二小判令和2年2月28日】 判事事項  被用者が使用者の事業の執行について第三者に加えた損害を賠償した場合における被用者の使用者に対する求償の可否 裁判要旨  被用者が使用者の事業の執行について第三者に損害を加え […]

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【判例】夫婦の一方が他方と不貞行為に及んだ第三者に対し離婚に伴う慰謝料を請求することの可否(最三小判平成31年2月19日民集73巻2号187頁)

目次【最三小判平成31年2月19日】 判事事項  夫婦の一方が他方と不貞行為に及んだ第三者に対し離婚に伴う慰謝料を請求することの可否 裁判要旨  夫婦の一方は,他方と不貞行為に及んだ第三者に対し,当該第三者が,単に不貞行 […]

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