特別研修前の要件事実の勉強

 特別研修が,あと1ヶ月ちょっと始まりますね。

 あと,1ヶ月ちょっとで何ができるでしょうか。

 そもそも特別研修の内容は,座学というよりは,実践の場です。記述式・論述式の問題を毎回,各自解いてきて,みんなで答え合わせをして,どう書くべきかを実践で学ぶ場です。

 司法書士試験で言えば,不動産登記法や商業登記法の記述式の模試の答え合わせをみんなでするようなものです。もっとも,特別研修で主に勉強する要件事実は,民法や民事訴訟法は既に司法書士試験で勉強していますので,不動産登記法や商業登記法のように覚えることが膨大というわけではありません。また,特別研修中は,(司法書士のチューターや弁護士の講師によりますが,)基本的に参考書を調べながら答えることもできるので,そこまで難しいことをするわけではありません。なお,私のグループでは,参考書で調べながら回答しても良いことにしています。もっとも,参考書で調べるのが遅く,あまり勉強できてない方は,時間の都合上,飛ばしてしまいますが。

 特別研修前の要件事実の勉強については,理想を言えば,

(1)完全講義 民事裁判実務の基礎 入門編―要件事実・事実認定・法曹倫理

(2)民事裁判実務の基礎 発展編―完全講義 要件事実・事実認定・演習問題

を読んできて欲しいところですが,実際には,そんなに勉強時間を確保できる人はほぼいないので,

(3)要件事実入門 初級者編

を3回くらい読んできた方が,特別研修は身につくかもしれません。「要件事実入門 初級者編」だけでは,認定考査には合格できないでしょうが,「要件事実入門 初級者編」の内容を勉強しているだけで,かなり理解度が進むのではないでしょうか。なお,加藤新太郎先生の「要件事実の考え方と実務」は,有名ですが,私としては,要件事実の初学者のときにわかりにくかったため,あまり積極的には,薦めることはしておりません。

あと,問題演習本として,

(4)要件事実ドリル

は,本当に優れていると思います(というか,この本以外に,問題演習本は過去問か岡口基一裁判官の「要件事実問題集」等の初学者には難しい問題演習本しかありません。)。なお,要件事実ドリルは,将棋のコマのイラストは意味不明・理解不能ですので,無視しましょう。

さらに,辞書としては,

(5)要件事実マニュアル 第5版 第1巻 総論・民法1

(6)要件事実マニュアル 第5版 第2巻 民法2

(7)民事訴訟マニュアル―書式のポイントと実務― 第2版 上

(8)民事訴訟マニュアル―書式のポイントと実務― 第2版 下


がオススメです。

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