ボロクソに言わないと伝わらない
- 子どもが借金を作ってきたのですが,返済できていないようです。まだ,子どもは20代前半で若いので,これから先の将来を考えると,子どもがブラックリストに載るのは,あまりにも不憫だと思います。したがって,私が,代わりに返済をしたいと思いますが,これで子どもは救われますよね?
- 子どもの借金を親が代わりに支払うことは,絶対にやめてください。子どもの借金を親が代わりに支払うことは,わかりやすくいうと「お金をドブに捨てるよりも,さらに酷いこと」です。
詳しくいうと,本人に代わって安易に身内が肩代わり返済をしてしまうと,個人信用情報には,本来の「延滞情報」などではなく「正常完済」の情報が登録され,借入れ枠などが拡大し借り易くなってしまいます。したがって,かえって,借金が増えることになります。
よくある例では,最初は50万円の枠であったが,親が一括返済したために100万円の枠になり,それも親が一括返済したために200万円の枠になり,親の貯金が尽きたところで,ようやく法律専門家(弁護士・認定司法書士)に相談に来るというケースです。
子どもの将来のことを本気で考えるならば,すぐに,子どもに債務整理(任意整理・自己破産・個人再生・過払金・消滅時効)をさせてください。「豚に真珠」や「猫に小判」はまだ許せますが,「子どもの借金を親が代わりに支払う」は,子どもにとっても親にとっても絶対にしてはいけないことです。
上記は,【個人信用情報(ブラックリスト)】のページを更新しているときに作成したQ&Aです。実際に,このやりとりは過去に何度も行っています。
ここまで,ボロクソに言わないと,子どもを大事にしすぎる親には,伝わらないものです(なお,悲しいことに,ボロクソに言っても伝わらないことも,もちろん,あります。)。