何度も落ちる人の法則(1)試験に出ない知識を覚える人
1.何度も落ちる人の法則
(1)どうしたら合格できるのかわからない
私は、大学1年生の秋頃から司法書士試験の勉強を始めました。しかし、合格したのは、社会人になって3年目の年です。私は、当時、合格するまで、司法書士試験に、どうしたら合格できるのかわかりませんでした。合格体験記を読むと大学生や社会人でありながら、難関資格の試験に一発で合格する人がたくさんいます。
しかし、その一方で、学生のように時間がありながら、何回挑戦しても合格できない人も沢山います。何度も試験に落ちてしまう人は、一見、一発合格している人と同じように、あるいはそれ以上に勉強しているように見えます。私もその一人でした。
(2)何度も落ちる人
そこで、私は、“どうしたら受かるのか”ではなく、“どうしたら受からないのか”を合格体験記や勉強本で調べました。以下、「何度も落ちる人の法則」をまとめました。成功に学ぶことも多いですが、失敗に学ぶことも多いです。
2.試験に出ない知識を覚える人
落ちるパターンの代表的な例は、試験に出るかどうかもわからない知識を一生懸命に勉強してしまう人のようです。なぜ、このような人が何度も不合格になるのか。それは、「能力」と「時間」の問題です。
基礎的な資格や学校の定期テストでは、試験範囲も狭く、出題レベルもそれほど高くないので、試験範囲全ての内容を覚えれば合格できます。しかし、難関資格の試験では、出題範囲が膨大なため、その全部を勉強するには時間がかかりすぎます。そして、全てを覚えることは「能力」と「時間」の問題で無理です。
司法書士試験受験生は、実感している方もいるでしょうが、司法書士試験では、その出題範囲が多すぎて、『覚える量よりも、忘れる量の方が多くて、勉強しても受かる気がしない』という感覚に陥ることがあります。しかし、それは、単に、復習が追いついていないか、今回、お話する「試験に出ない知識も覚えようとしている」からでしょう。
勉強する時間は限られています。特に社会人は、仕事に割かなければならない時間が多いため、自由に使える“可処分時間”が非常に少ないです。その中で時間をやりくりして、試験日までに合格するだけの実力をつけなければなりません。限られた時間を有効に使うためには、試験でできなくてもいい問題に関する内容と、決して落としてはならない問題に関する内容とを判別し、落としてはならない試験に出る知識だけを、完壁に解答できるようにすることです。
全ての出題可能範囲を勉強しようとすると、試験に出ない知識の勉強に時間を取られて、肝心の試験に出る知識の勉強がおろそかになってしまう恐れがあります。試験に出ない知識の勉強にはまってしまうと、試験出る知識の習得ができずに、本試験では、きちんと解答することができず、何度も不合格になってしまいます。
では、なぜ、試験に出ない知識を勉強してしまうのでしょうか。
それは、きちんと過去問の分析をしていないことに起因します。過去問分析をしていないから、試験に出る知識と試験に出ない知識を峻別できないのです。過去問分析方法については、また後日記載します。まとめると下記のようになります。
(Ⅰ)試験に出る知識と試験に出ない知識を区別していない
(Ⅱ)出題可能範囲を完璧にしようとする
(Ⅲ)試験に出る知識を完璧にしていない
⇒これらは、きちんと過去問を分析していないことに起因する
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“何度も落ちる人の法則(1)試験に出ない知識を覚える人” に対して2件のコメントがあります。