何度も落ちる人の法則(2)自己分析が苦手な人
3.自己分析が苦手な人
前回の続きです。
前回の記事は、にほんブログ村では、かなり好評なようでびっくりしています。
やはり司法書士試験は、何度も何度も不合格という結果に打ちのめされて、
ようやく合格できる試験だからでしょうか。
では、続きです。
(1)知っていると勘違いしている
ソクラテスはアポロンの託宣を通じてもっとも知恵のある者とされました。ソクラテスはこれを、自分だけが「自分は何も知らない」ということを自覚しており、その自覚のために他の無自覚な人々に比べて優れているのだと考えたとされています。これは、いわゆる“無知の知”です。
自己分析は大事です。何年も受験勉強を続けていると、自分はもう試験に出た過去問知識を正確に理解し、記憶していると勘違いしてしまう人がいます。このような人は、本当は過去問知識の基本的な部分を正確に理解し、記憶していないにもかかわらず、「長期間にわたって勉強しているのだから、基本的な部分はもうわかっている」と思い込んでしまうのです。答練や模試である程度、成績をとれていると、さらに質が悪いです。
過去問に出題された知識の基本の部分が完壁になっていないので、本試験でしっかり得点できる回答を導き出すことができずに不合格になってしまうのです。しかし、このような人たちは「過去問知識等の基本的な知識は完璧だから、過去問知識を超えた応用的な知識を習得しよう」と思って、ひたすら手を広げて試験に出ない知識を勉強します。そうすると、今度は、肝心の過去問知識等の試験に出る知識の知識は、ますますあやふやになって、何度も落ちる人になってしまうのです。
もっとも、同じ過去問(問題)を、何度も繰り返せばいいわけではありません。知っている知識を何度も確認することは、時間の無駄だからです。自分が、知っているか知らないかの判断は、何も見ないで口頭で解説できるか否かです。もし、何も見ないで解説できないのであれば、知らないことと同じです。自信過剰な人も合格できませんが、自信がなさ過ぎて、同じ問題ばかりを解いていても合格できません。つまり、これらの失敗は、自己分析ができていないことに起因します。まとめると下記のようになります。
(Ⅰ)覚えていない知識なのに、覚えている知識と勘違いして勉強しない
(Ⅱ)覚える知識を膨大にしようとする
(Ⅲ)覚えている知識を、何度も勉強する
⇒これらは、自己分析ができていないことに起因する
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