【NEWS】厚労相,休業手当の一律除外否定 緊急事態宣言で,不可抗力が要点??
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共同通信社 2020/04/07 11:29 加藤勝信厚生労働相は7日の記者会見で、新型コロナウイルス特措法に基づき緊急事態宣言が発令され、特定施設の使用が制限された場合、使用者側の休業手当支払い義務について「一律に、直ちになくなるものではない」と述べた。加藤氏は支払いの要否について「(原因が)使用者の不可抗力によるものかどうかがポイント」と指摘。「自宅勤務などで労働者を業務させることが可能か、他に就かせる業務があるかも含め総合的な判断が必要」と説明した。労働基準法は、使用者に責任がある理由で労働者を休ませた場合、その期間中、平均賃金の6割以上の休業手当を支払わなければならないと定めている。
厚労相、休業手当の一律除外否定 緊急事態宣言で、不可抗力が要点
「一律に、直ちになくなるものではない」とは言っても,特定施設の制限がされた場合には,基本的には,使用者の不可抗力だと思います。
また,「労働者に他に就かせる業務があるかどうか」とのことですが,例えば,レストランのウエイトレスに経理作業などをさせることは,労働者にとっても使用者にとっても相応しくないはずです。そもそも,そのレストランの経理作業をする人は別にいるでしょうし。
つまり,加藤厚労相の発言は「使用者が,特定施設の制限がされたことを奇貨として,労働者を休ませた場合」などの特殊な事例以外成り立たないものだと思われます。これは,労働者側の混乱をさせる意図をもっての発言であって,あまり意味のある発言だとは思えません。