廃虚となった巨大観音像、なぜかオーナーは国…「税金」9億円かけて異例の解体工事中(令和4年1月21日)【読売新聞】
大阪湾を望む淡路島の丘陵地に立つ「世界平和大観音像」。解体用の足場に囲まれた外観はタワーマンションのようだ。工事は今月から本格化する。外壁を撤去し、内側の鉄骨部分は頭部から順に切断してクレーンで地上に下ろす。6月頃には姿を消す予定だ。
観音像は地元の実業家の男性が1982年に建てた。内部に展望台や博物館があり、開業当初こそ観光客でにぎわったが、次第に寂れ、88年には男性が死亡。引き継いだ妻も亡くなり、2006年に閉鎖された。
遺族は相続を放棄し廃虚化が進行。外壁はひび割れ、一部がはがれ落ちるなどした。国は相続人がいない土地や建物は国庫に帰属するとの民法の規定を踏まえ、20年3月に国有化して解体を決めた。費用は約8億8000万円に上る。財務省によると、1億円以上かけて建物を解体するのは極めて異例という。
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