計算は正しいのだけれども,悔しい

 昨日,補助者の方に,引直計算のために,取引の入力作業をしてもらいました。私は,『補助者の方は,今回初めての入力作業なので,補助者の方の入力にミスはあるだろうな』と思いながら,チェックしていました。

  取引の概要は下記のとおりです。
  □ 取引期間12年
  □ 残債務150万円(引直計算前)

  そして,引直計算の結果が下記のとおりになっていました。
  □ 残債務160万円(引直計算後)

 瞬時に『あぁ,これは,非常に大きなミスをしたのだな』と思いました。

 私の経験上,一般的に,取引期間が12年もあれば,引直計算前の残債務が150万円でも,過払金が発生しているか,残債務がほぼ0円近くになるはずだからです。しかし,具体的に,取引を一つずつチェックしていった結果,大きなミスがないことがわかりました。

 なぜなら,取引を一つずつチェックしていく過程で,過去に,弁護士か司法書士が介入して,引直計算して,かつ,無利息になっていることが,取引履歴より推測できたためです。そして,無利息になった後,完済し,また,すぐに取引を再開しているのですが,再開後の取引は利息制限法以内の取引ですので,引直計算をすることができなくて,相手方の計算通りの債務150万円が残っているのです。

 ※なお,引直計算後の残債務が160万円であるのは,無利息になっている期間につき,利息制限法以内で利息をつけて計算していたために生じた現象です。

 そういうわけで,補助者の方の入力は正しかったのですが,(私の勘違いにより,)ご依頼者様へ良い報告ができると思ったのに,それができなかったため,なんだか悔しいです。

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